白くて茶色なんですよ この、花は。
背の高い大きな木で 大きな葉で それに負けないように 花も大きいのですけれどね
香りが良いと聞いたけれど、高い木の上で大きな葉っぱに守られているこの花の香りを楽しもうと思ったら、長い脚立がいります。
花の命も短くて、白い花弁が 木の皮のような茶色になって落ちます。
大きな葉に守られて 白い大きな花が開きました。
朝日を浴びて 咲きます。大きな白い蕾はランプシェードを逆さまにしたように見えます。
タイサンボクです。東洋の花のようですけれどアメリカ生まれなのです。
タイサンボクは北アメリカ原産のモクレンで、日本へは130年ほど前に導入されました。
そんなに前に日本にやってきていたなんて知りませんでした。
すっかり日本になじんでいますから。この花は、とても気になる花です。
散歩に行く度に、この木を見上げ、蕾を探してしまいます。
あの枝の蕾が、写真に撮りやすいなあと思っていても、チョッと油断して行かないでいると、サッサと、茶色に変身して散ってしまうのです。
別名はマグノリアと言うそうですが、この花の名前で思い出すのは、私の記憶違いで無ければ「風と共に去りぬ」の中で、 この、マグノリアの花の事を書いている所があります。
自然分布域は右の地図のようにフロリダ半島を中心にしたメキシコ湾沿岸の暑い地方で、とくに、ミシシッピー河などの大河の河辺にできた崖や、松しか生えない湿地の周辺などが分布の中心だと書いてありました(U.S. Dept. Agr.(1949):Treesほか)。ジャクソンビルやニュ-オ-リンズの年降水量はおよそ1300~1500ミリで大阪などとあまり変わりません
「風と共に去りぬ」の舞台はアメリカの南部ですね。ジャクソンビルやニューオーリンズも出てきます。
マグノリアは白く大きな花を、南部の州にも咲かせていたのでしょうね。
マーガレット・ミッチェルは、きっと、この花を、身近に見ていたのかもしれません。
引用は
タイサンボク のページからです。