
お元気ですか あなた
雨の季節には あなたを思い出します
まるで雨の精のように ひっそりとたたずんでおいででしたね
小さな 水の玉があなたを優しくつつんでいました
霧のように 風のように あなたの 存在が 広がっていました
ひっそりと しかし 強く あなたはそこにいらっしゃいました
まわりはあまりにも静かで 少し恐いくらいのようでした
あなたの瞳は何を見ていたのでしょうか
あなたの命である 透明の水が 飽きもせずに落ちてくる あの遠い空の向こうを見ていたのでしょうか
水無月のころはあなたを思い出します
シトシトと細かい雨の降る頃は なぜか手紙を書きたくなります
机の上に広げた紙も、こころなしか、少し湿っているようで優しい気持ちになります
雨の日のお手紙、一枚如何ですか?