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心の万華鏡  

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2016年 08月 18日

きみに読む物語(The Notebook)

古い映画で恐縮・・・・・と言っても2004年なのですが。

もう随分と前のような気がします 何故なのかな?????

こう言う私だって映画館で観たのではなく、昨年、イマジカかザ・シネマで録画しておいたのですけれど。

マディソン郡の橋を超えたと言う記憶もあるこの映画 ラヴストーリーとしては良くある話の展開と言えばそれまでですが、これがしみじみと心に訴えるのです

観ている途中から涙がでます そしてクライマックスは・・・・・・・・

珍しく?しつこいくらいあらすじ & ネタばれしてます。 悪しからず。

 きみに読む物語(The Notebook)_d0027244_15112967.jpg
黒いノートブックに書かれた恋の物語    年月と共に過ぎていった、過去の恋物語

その話を老人ホームにいる男性が女性に 読み聞かせている。女性は記憶障害があるようだ。

1940年代 アメリカの南部シーブルックと言う田舎町で始った夏の恋

街の製材所で働くノアは、チャールストンから家族と共に夏期休暇にやって来た アリーに一目惚れ 

アリーは裕福な家庭に育ったお嬢さん ノアは貧しい田舎の青年

到底交わる事のない筈だった二人は、シーブルックの祭りの夜に出会った。
強引なノアのデートの申し込みにあきれ果てるアリー。

でも、ノアは諦めない、持つべきものは友人だ。
ある夜、ノアの友人のフィンとその彼女が映画に行く事にして、フィンの彼女がアリーを誘い出してくれたのだ。

映画が終わって、二人は歩いて帰る事にする。道々二人は色々な話をする。それはアリーに取って新鮮な驚きも伴った。
路上で伴奏も無しに踊ったダンス。ノアのユーモア。
アリーのノアへの印象が変わり その夜から恋に落ちたのだ。

若い二人は何をするのも何処へ行くのも一緒 毎日が楽しくてたまらない。喧嘩もするがそれだってすぐに仲直りだ。

向日葵を思わせるような、溌剌としたアニー 純朴な瞳の好青年のノア

この二人の、明るく溌剌とした演技はとても気持ちがいい。

ますます離れがたくなる二人だが、アリーの両親は内心快く思っていない。育った環境も受けた教育も全く違う二人

アリーはこれからニューヨークの一流の大学に進学するのだ、ノアには何が有る?

とうとう有る夜、ノアとアリーは気持ちが抑えられずに、古い農園の廃屋で互いを確かめ合おうとするのだが・・・・

アリーは初めての事に(ノアも初めてです)心配と期待と恥ずかしさが入り交じって、喋りっぱなし。


ノアはそっと言うのです 愛している 知ってた?アリーも私も愛していると 

このとき、ノアが凄く嬉しそうな顔でアリーを見つめなおすのです。そこがとてもいい感じでした。

とうとう結ばれるかと言う時に、フィンが急を知らせに・・・・・

夜中の2時にもなるのに帰らないアリーを心配した両親が警察にアリーの捜索願を出シタとの事。フィンの知らせに車に飛び乗る二人

慌てて帰ったアリーの家で、ノアは僕が悪いのですと父親に言うのだが、君はそこに座っていてくれと言われてしまう

一人残されたノア

奥で母親と言い争うアリーの声がする。

愛しているのと言うアリーに、ノアは良い青年だわ、でもね、クズよ!(trashと言う表現を使う)貧しい彼と一緒になって彼の家で薄汚れた子供を何人も産むのかと。

(このお母さんの言い方には私もぎょっとした)

アリーは泣きながら言う、彼は貧しいし洗練されていないし、教養もない(だけどそれが何よ)私はノアを愛している

これらの言葉をノアは部屋の外ですっかり聞いている、ああ!何と残酷な言葉 しかし、それは本当の事なのだ。

アリーの前途は洋々としているが、ノアには何も無い ノアはこの先も製材所で勤めるしかない。

(これは、つまり、両親がわざとノアに聞こえるようにしたのだろうか?面と向ってはとても言え無い、ノアよ解ってくれと言う事?)
とてつもなく残酷で失礼だと思うが、それだけ必死なのだろう

身分違いと言う言葉が、現在よりも、もっと切実だった時代だ。ノアは涙を隠して家から出て行く。

帰ると言うノアに必死で誤るアリー でもノアは考えさせてくれと言う 僕は何の贅沢もさせてやれない、一生貧しいままだ
ここに残ると言うアリーに可能性を潰すなと言うノア ニューヨークに一緒に来てと言うアリー 何をする?と言うノア
側にいてとアリー 戸惑うノア 現実無理なのは解っているが、アリーの必死の気持ちだ
今夜決めなくても夏の終わりまで待とう うまく行きっこない 
何故?何故?私と別れると言うのね!?
なら、夏の終わりまで待たなくても、今、ここで別れましょう!私から言うわ!!
ほとんど窒息せんばかりに混乱したアリーはノアに食ってかかる。私に触らないで!大嫌いよ!

この時のアリーは、暴れまくると言う感じでした、ノアの頭と言わず顔と言わず、平手打ちにして、It's  over!!と何回も叫びます

大げんかになって、ノアは帰ってしまう。アリーはとんでもない事を言ったと呆然として見送るしか無かった。

明くる朝、アリーの両親は荒療治に出た、有無を言わさずバカンスを切り上げて家に帰るのだ。
(このままだと止められない、両親はアリーが本気なのを畏れたのだ)

アリーは、泣きながら製材所に駆けつける。しかしノアはいない、やむなくフィンに[昨夜は悪かった、今もノアを愛していると伝えて]と頼むのだが、フィンは言う『もう終わったんだ、ノアをそっとしておいてやってくれ、ノアは落ち込んでいるけど解っているさ』と。
戻って来たノアはフィンからアリーの事を聞いて、慌ててアリーの家に駆けつけるが、もう門は堅く閉じられて誰の姿も無かった。
その頃アリーは、走る車の窓からシーブルックの町中を見ていた。
あの通りもこの角にもノアとの思い出が有る。きっと、アリーは必死にノアを探したに違いないと思う。

生木を裂くようにして別れさせられた二人、ノアは一年間欠かす事無く、毎日アリーに手紙を書く。
>別れた事を後悔している、今でも愛している、会って欲しい、その為なら何処へでも行く。
しかし返事は一通も来なかった。

何故なら、アリーはノアの手紙を毎日待っていたのだが、母親がアリーに見せずに処分していたのだ。(これにはbitch!と怒鳴りたくなった私です)
やがて一年。。。。最後の手紙を出したノアは、新しい生活を始める決心をしてフィンと共にアトランタで働くのだが。

大きな誤解をお互いに持ったまま、ノアは戦場へ(第二次世界大戦)アリーは大学に進学して。。。。。三年が過ぎた。
でも、まだまだノアを思っているアリー。病院でボランティアをしたアリーには負傷兵は全てノアか、彼の傍らで闘った兵士に思えた。
その時にアリーに自分の怪我が治ったらデートしようと言う若者がいた。アリーは相手にしなかったが・・・・

やがて、ロンと言う南部の大富豪の息子と出会う、そのロンは病院で、ユーモアたっぷりにデートを申し込んだ相手だった。
(まあ、このロンの登場の仕方も粋です。)
そして、二人は恋に落ちる、この恋は両親からしたら全く順当の恋だった。

やがてプロポーズされたアリー、何故かノアの面影が浮かんだ。

両親も反対する理由などない、諸手を上げて賛成だ、もちろんアリーの幸せが1番大事で、その為にはやっぱり釣り合いが取れていなくてはね。

ロンはアリーと同じ階級に属する男なのです。ノアとは全く違っています。
そしてだからこそ、解りやすい男なのだ。
アリーはノアへの恋を封じ込めたと言うか、ロンに恋する事で、これでやっと忘れられると思っただろう。
ノアへの気持ちも思い出も、しっかり封印して丁寧にしまい込んだ筈だ。

一方、復員したノアは父親の勧めであの農園を買い取り、廃屋を立て替える事にしたのだ。
(この父親がまた猛烈に素敵なのだ。ノアを心から愛しているのが強く伝わって来る。)

二人でここに来たあの夜、アリーが、壁は白く、窓は青く、大きなテラスが有るといいと言ったが、その望みどおりに仕上げる事にしたのだ。

建築許可を貰う為にチャールストンに出向いたノアは、何年ぶりかでアリーの姿を見かける。

無理矢理にバスを降りて、追いかけていったノアの視線の向こうには、婚約者と抱き合うアリーの姿があった。
楽しそうに笑うアリー。

もう、ノアのアリーではない。本当に終わった。
ノアの目に涙が浮かんでいるんですよね。
上手いなあと思いました。

その時、ノアの中で何かが壊れたのだ。

そしてノアはあの夜アリーと来たこの家を改築したらアリーが戻って来ると信じ込んだ。実際正気を無くしかけていたのだ。
(この後、カットになったシーンが有って父親がノアに何かアドバイスと言うか、二人の会話が有るのだけれど英語なので解りませ〜〜〜ん涙)

チャールストン始って以来の結婚式になるだろうとの新聞記事を、ドレスを注文した店で友人や母親と読むアリー

その下には、自力で、あの廃屋を美しい家に仕上げたノアの写真が有った

試着したウエディングドレスのままぶっ倒れるアリー。
激しい動揺と共に、しまい込んだ筈の思いが蓋をこじ開けて飛び出したのだと思う。

このまま、結婚は出来ない。無理だ。

ロンにやり残した事の始末をつけてすっきりした気持ちで結婚したいから、シーブルックへ行かせて欲しいと頼むアリー。

ノアはノアで、父親が亡くなり独ぼっちになってしまったせいも有ってか、この家を焼いてしまおうかと真剣に考えたが、最後には売りに出した。

買い手は大勢いたし、高い値段でも売って欲しいと言う人も沢山いた、が、何故かノアには決心がつかなかった。
(新築の家の横の納屋を作業場にして 家具を作っているノア これで生計を立てているのだろうなあ)

ノアには淋しさを紛らす為にベッドを共にする女性がいた。(これはつまリ・・・・・真剣な将来性のある付き合いではない)

彼女は戦争未亡人でお互いに淋しかったのだ。

彼女は口にこそ出さないが、ノアの事を真剣に考えている節が有るのだけれど・・・・

ノアは愛したい気持ちはあるが、俺の愛は枯れてしまったと淋しい目をして、ベッドで彼女に言う。

そして、運命は再び巡り始め・・・・・・

ノアの前に突然アリーが。

アリーは、あなたと家の写真を新聞で見て・・・・会いたくなって。。。。来ちゃった、元気にしてる?と笑顔で聞くのだが(アリーは全身全霊で何気なさを装った筈だ)

ノアは言葉も無くアリーを見つめるばかり。(きっとノアは固まってしまったのだと思う)
当惑したアリーは(私は)バカね……来るのじゃなかったわ・・・・・と車を出そうとするが。。。。エンストだ。

やっと、我に返ったノアが入らないかいと聞くから、家に入り、話し始めるのだ。
あの夏の別れから、お互いに拒絶されたと思い込んでいるからどこかぎこちないが、それでも懐かしさがこみ上げて来る。

婚約者の事を話すアリーを優しく見つめるノア (彼を)愛してる?ええとても愛しているわ
僕たちは友達になったんだね 淋しそうなノア

食事を共にして、あの夜の思い出を話す二人、2人はプラトニックのままだったのだけれどもね
冗談めかしてこの部屋が、あの時の。。。と、大人になった2人だけれど、気まずそうです。(もう取り戻せないのだろうか、失った時間は。。。。。。)

ポーチに出た二人・・・・ノアの詩の朗読を聞くアリー
(知り合って初めて彼の家に行った時もお父さんとノアがポーチにいて、彼はやっぱりホイットマンを読んでいたわ)
アリーは、とうとう言うのです。
本物だったわよね 遠い昔の事だけど。。。。
2人とも、まだ子供で でも本気で愛し合った  見つめ合う2人ですが もう別々の道なのです。

帰ると言うアリーに、明日の朝来られないかい?連れて行きたい所が有るのだけれど言うノアに、来るわと言うアリー。

ホテルに帰ったアリーにロンから電話が入ります ロンは快く送り出したもののやはり心配で電話をして来たのです
心配で電話を百回もしたよ。大丈夫かい?
ええ、元気よ
話す事はないの? ええ、何も無いわ。
愛しているわ 明日電話すると言って、電話を切った後、アリーは複雑なそして何かを思い詰めたような顔をします。


ボートでノアが連れて行ってくれたのは、美しい湖 白鳥が泳ぎ木々が茂り、水は空と森を映して輝いている。

変わったわ、貴方の顔も何もかも。。。。。
君はいい方へ変わったよ

やっぱり何も変わっていない。
あなたはやり遂げたわ。
何を?。
全てよ あの家よ。見事な仕上がりよ。
約束しただろう?

アリーの眼差しがその瞬間変わる 切なさが溢れて来る。

雷が鳴り始め、やがて大つぶての雨が降って来る。ボートで急ぐノア すぐに土砂降りになり二人はぬれねずみになってしまう。
大声で笑うアリーとノア、見つめ合うノアとアリー まるであの遠い昔の夏の日が戻って来たようだ。

桟橋に上がったアリーは何か怒っているようにさっさと歩き出す。

もう我慢出来ない、ハッキリさせたい。

どうしてよ?どうして何の連絡もくれなかったの?私は終わってなかったわ、7年待ったのよ、でも、もう遅いわ!
毎日手紙を書いた 365通 一年間毎日書いたよ 
唖然とするアリー では?では?

愛していた、今もそうだ!ノアが叫ぶように言う。そして情熱的なキス&キス

土砂降りの雨の中で抱き合う二人、もう止められない。ここからが凄かった^^

やっと結ばれた二人、信じられないわ、今まで待ったなんて。(あの夏の夜から)

ノアが付き合っている女性、マーサが朝食を持って訪ねて来る、都合が悪そうなノアに、彼女ねとマーサは言う。
会いたいと言うマーサに当惑するノアだが、アリーが顔を出して自己紹介をして家に入ってと誘うのだ。
夜になってマーサを送って出たノアに、素敵な女性ね、来て良かったわ、私も主人を無くして初めて他の人を真剣に愛せそうよと言って、優しくキスをしてマーサは去って行く。

マーサも素敵な女性だと思った。

また一夜が明けた。目覚めたアリーが見たものは可愛らしい花と、メモ書きと矢印、朝食を買いに出たノアが書き残したのだ
矢印を辿ると、アトリエが有った、キャンバスも絵の具も筆も何もかもがちゃんと揃えられていた。
ノアは、絵を描く事が好きだと言ったアリーを忘れていなかった。アリーの家を作る気持ちでこの農家を改築したのだもの。

裸に毛布をかけただけで絵を描くアリー、そこへ誰かが来た気配。

アリーはきっとノアだと思い、ドアを開けるのだけれど。。。。。。

ママ! そう、お母さんがやって来たのだ。ロンが来ているわ、ノアの事を聞いて心配して来たのよ。
手紙の事を教えてよ、私が何ヶ月も手紙を待って泣いて暮らしていたのに、良くそんなひどい事が出来たわね
私の人生を返してと詰め寄るアリーに、手紙の事は謝るわ、でもね、ある朝目覚めて後悔して欲しくなかったの。
(お母さん、それはあなたのもの凄く独善的な考えで、絶対に間違っている事だよ!と私は責めたかったね)

そしてアリーに身支度させて連れて行った所は。。。。。。採石場の様な所だった、そこで働く1人の男性を指して、昔の彼はとても素敵だったの、そして私たちは、熱烈に恋していたわ。
でもお爺様に大反対されて駆け落ちしたけれど、隣町に着く前に保護されたのよ。25年前の事だわ。

私は時々ここに来て、そして今がどれだけ幸せかを思うの(選ばなかった幸福を)

母親の恋を聞いて驚くアリー、パパを本当に愛しているわと泣く母を抱きしめるアリー

もう彼が誰かも思い出せない。。。。。

環境が違う者同士での、間違った選択はして欲しくないと、現実を見せた母親だけど、結婚生活で悩む事も有っただろう

そして、若い頃の情熱と選択を思い出して、密かにここに来ていたのだろうか。

このエピソードはとても良いと感じた、母親の人物像に深みが出たと思う。

ノアの待つ家に母親と共に帰ってくるアリー 車から降りるアリーを呼び止めて、母親が渡したものは。。。。。。

365通の手紙の束 丁寧に紐を書けられて順番に束ねた手紙 もちろん封は切っていない。

『いい選択をして欲しい』と言う母親に、あのヒステリックさは無い。それだけ言って去って行く母親。

いい選択とは??真当に考えたら?ロンを選べってことか?でも、もしかしたら????????

もしかしてこの母親は、裸で自分の目の前に現れたアリーに喝采しているのかも知れない

口には出さないが、アリー、やっぱりあなたはノアの所にいるべきだと思ったかもね (私的希望的観測 笑)

大事に手紙を持ってノアの所へ来るアリーはロンが心配して町に来ている事をノアに告げる。

やっと受け取ったねと言うノア、

で?どうするのとの問いにアリーは答えられない。

解らない・・・・・

ノアが爆発したように言う、また振り出しか!またか!この2日間は何だったんだ?


夢ではないわ でも無責任だったと言うアリー (おお!!アリー!!あんまりだわ!私は叫びたくなった)

ホテルで婚約者が待っているの 私は指輪と交換に(結婚を)約束したのよ

ノア:これは約束とか愛情の問題じゃない 安定だ  

アリー:何の事?

ノア:金だ!

アリー:あなたなんか大嫌い!!

ノア: 俺だって君が!

アリー;この2日はなんだったの?

ノア;さあね!俺の勘違いだろう

余りの言い方に憤慨して車に向うアリーを追いかけながらノアの言い草は、君は退屈だからここへ来たんだ!!

なんて横柄な奴!!とアリーは怒鳴り返して車のドアを開けるが

俺といてくれとノア 何故よ!!もう喧嘩してるのに!!


こうして、大げんかに発展した2人なのだが。
本当に少年少女だったあの頃から、喧嘩ばっかりなのです、この2人は。でも非常に相手の事を思っていたのですよね〜〜〜〜

それが俺たちだ

ノアは言う 
君と会うたびにケンカばかり、2人は合わないことはわかってる。簡単じゃないんだ。

君は俺をけなし 俺は君をビッチと罵る 99%真実だからね! だけど君は2秒で立ち直りまた嫌みを言い始めるんだ!



2人でうまくやるのはすごく難しい、努力が必要だ。でも僕は努力したい。
(俺たちは98%合わない、でも残りの2%でいい。その2%で合うように努力したい)
ずっと君が欲しいから。2人で一緒にいたいから。

お願いだアリー、将来を思い描いてみて。30年後、40年後誰と一緒にいたい?
もし、それが別のやつ(俺じゃない)なら行けよ! それが君の望みなら俺は耐えていける。

俺もそいつも君の両親も忘れろ!、君自身だ、君はどうしたいんだ?君自身の事だ!

どうしたいんだ!心からのノアの言葉 

アリーは一瞬黙って。。。。。。ノアと見つめ合う。

私は行くわ。(私のテンションがどれだけ下がったかご想像下さい)

ノアは、呆然としたままアリーを見送ったのだ。

もうアリーはぼろぼろだ 泣きながら運転するがすんでの所でトラックと正面から衝突しかける始末。

思い出してノアからの最後の手紙を読むアリー 
;僕たちは本当に終わってしまったんだね でもあの愛は本物だった
もし、どこかで再会したら笑いかけるよ〜〜〜〜〜愛を育んだ夏を思い出す:
最高の愛は魂を自覚させ人を成長させる ハートに火をつけ精神に平安を与える 君がそれをくれた 僕も上げたかった
愛してるよ また会おう ノア


キザですか?

でもね、ノア役のライアン・ゴズリングなら、すんなり胸に落ちてきますよ、上記のアリーに対する台詞だってね。
彼の佇まいがノアそのものと言ってもいいくらいですもの。

青年になってからのノアは、変わりましたねえ、あの可愛らしい純朴な青年から、男らしい魅力と陰のある男に。
でも、アリーに笑うあの目は、あの夏のまんまでした。

ライアン・ゴズリングは上手いですねえ、彼は殺人者とか複雑な役もやるのですが、このノアは本当に上手かったです。
そうそう、大人になってからのノアを先に撮って、10kくらい減量して若い日のノアを撮ったらしいです。
観覧車にぶら下がるシーンは、最後の最後だったとか、落ちたら困るでしょ?

湖面に向って年老いた男女が坐っている。

美しいお話ね、でも淋しい気持ちよ。

男性が言う 不安は解るが心配要らない 永遠なものは何も無い 鈍く老いて冷たくなった体 こんな昔の炎の燃え殻でも
再び燃え上がる

女性があなたの詩?と聞くと いや、ホイットマンだと男性は答える。知ってるわ。そのはずだ 男性は笑って答える。

寒くなったからと2人はホームの部屋にはいるが そこにはキャンドルが灯されて、食事の用意も整えられている。

ワインとジュースで乾杯した後、女性は物語の結末を聞きたがる 誰を選んだの?

ホテルの部屋で婚約者のロンはアリーに語っている
僕の選択肢は3つある 1はノアを撃ち殺すか 2はぶん殴るか 3は君と別れる
どれも最低だ どの道・・・・君を失ってしまう だのに。。。。君を愛している

アリーは 泣きながら 私もよ ただノアといる自分とあなたといる自分が全く別人みたいなの

初恋は忘れられないものだよ
愛している 僕だけの君でいて欲しい ロンは真心こめてアリーにささやく。

解っているわ  私が誰を選ぶべきか・・・・・・

観ている方としては もう気が気ではない気分です。
[アリー あの夏の事を思い出して、あの夏の気持ちのまんま あなたとノアは引き裂かれたのよ。
この2日間は 2人が有るべき姿だったのよ・・・・・・・・・・・・]

無茶と思うけどそう言いたい気分だった。

老男性が言う めでたし めでたしだ

女性は誰がよ?と聞く

そして そうよ、そうだわ。遠い記憶を引き寄せるように呟くのだ。

彼女の目に浮かんだ光景は・・・・・・

ノアがアリーと2晩を過したベッドで寝ている 
アリーは去ってしまった 俺は彼女を2度失ったのだ この喪失にどうやって耐えたらいい?
きっと、孤独な心でそう思っているのだろう。

微かなエンジンの音 飛び起きてテラスから見下ろしたその先には。

小さなトランクを2個、車から降ろすアリーの姿だった。(万歳!私は思わず叫んでいました)

玄関まで迎えるノア アリーは、今度こそ、今度こそ、愛するノアの胸に真っ直ぐ飛び込むのです 

========もう離れない 私はノアと一緒に生きるの=========

しっかりと抱きあったノアとアリー  底抜けに明るい青空が2人を祝福しているようでした。



年老いた女性は言う 思い出した 私たち それ私たちね

アリー ダーリン 抱き合う2人  ノア 心からその名を呼んで アリーは問います。私はどうしたの?

そうなのです この女性はアリーなのです

アリーはアルツハイマーで ノアの事も、ノアとの幸せな結婚生活も 子供たちの事も全て忘れてしまっているのです

でも、この物語を聞くと、こうして遠い記憶が戻ってくるのです。

この黒いノートブックは 記憶が曖昧になりかけた頃、アリーが最愛のノアへ書いたものなのです
初めのページには、この物語を私に聞かせてね そうしたら私はあなたの元へと書いてあるのです

2人は、あの映画の帰りに初めて2人で踊ったようにダンスを始めます。

アリーの頬が涙で濡れます

アリーをずっと愛し続けるノアは、自分も、アリーのいる施設に入って、遠い所に行ってしまったアリーにこの物語を読んで聞かせていたのです

子供たちは元気?ああ。元気だよこの前君に会いに来たよ 孫のノアもね。

愛していると伝えてね 解っているよ 謝っておいてね 何もかも忘れていくアリーが不憫です

こうしてダンスをしていた2人ですが やはりアリーは遠くに行ってしまいました

最愛のノアが誰か解らずパニックになって 鎮静剤を打たれるアリー 怖がるアリー

ノアにはどうする事も出来ません むせび泣くノア 

胸が詰まります。

そして、最後は 心臓発作を起こしたノアがやっと退院して 1人で寝かされているアリーの病室に来ます(狭心症で何回か発作をノアは起こしています)

奇跡的にアリーはノアを覚えていました

2人で寄り添うノアとアリー 
翌朝 様子を見に来たナースの目に入ったのは 手を握り合い寄り添って永遠の眠りについたノアとアリーの姿でした。

このナースは面会謝絶のアリーに会う事をノアに認めてくれたのでした、きっと2人はこのナースに感謝している事でしょう

ありきたりのラヴストーリーが、そうはならなかったのは、更正と監督の手腕 
そして、若きノアとアリーを演じたライアン・ゴズリングとレイチェル・アクダムスの素晴らしい演技
ノアの父親 アリーの母親を演じた役者の素晴らしさ
そして、老人になったノアとアリー役のジェームズ・ガーナーとジーナ・ローランズの見事な演技が有ってこそだと思います。

何回観ても 泣けます この映画は大好きな映画の一つです 元気の無いとき ささくれ立った気分の時 私はこれを観ます

きみに読む物語


by hanarenge | 2016-08-18 18:59 | 映画あるいは読書&ドラマ


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