2016年 08月 12日
見事でした。一卵性双生児の兄弟を見事に演じ切っていました。 上の写真の左がロン 右がレジーです 1960年代のロンドンで、のし上がっていったマフィアの兄弟です 実際のクレイ兄弟とは こう言う人です 参考までに ザ クレイズ 冷血の絆 これも1990年の英国映画です そして、こっちが今回のトム・ハーディのレジェンド 狂気の美学 です クレイ兄弟は、実際、君臨した年数は短いですが英国では今も人気が有るのだとか。 さて映画です。 落ち着いていて、頭の切れる兄がレジナルド(レジー) 切れたら手がつけられなくなる弟のロナルド(ロン) トムはちょっと不気味な何を考えているのか、彼の怒りの導火線に触れたら、すぐに発火するロンを、髪型と眼鏡、ちょっと滑舌の悪い口調など、凄く上手く演じていました。 多分口に含み綿をしているのかなあと思いました 兄のレジーは、もう文句無く男前です。スーツもよく似合っています。 ナイトクラブを経営して、セレブや政治家などとも付き合い、成功した実業家に見えるレジー 彼は、自分の車の運転手をしている男の妹、フランシスと出会います。 一目で恋に落ちるレジー フランシスの母親の猛反対も、何のその、フランシスもレジーに惹かれていきます。 そうです、レジーは愛するフランシスの願いも有って、裏社会から足を洗おうとするのですが。。。。。 そんなレジーを快く思わないロン 彼は滅茶苦茶な事を言い、破壊的な行動に出ます。 私は、暴れるロンを、レジーを失う怖さと切なさからの行動だと感じました。 ロンはゲイです、そして、それをカミングアウトしています、そんな彼をからかう奴がいて、ロンはそいつらを半殺しにします この時代、ゲイを公言する事はかなり勇気が要ったと思います アメリカのマフィアからは、ロンを消せとまで言われます。 それは出来ません、彼は兄弟なのです、弟なのです。 レジーが、警察に捕まって監獄にいる間にロンはナイトクラブを、妙な雰囲気に変えてしまいます。 そして、二人の大げんか、お前などうんざりだ!! でも。しかし、レジーはロンを切れない、裏社会と手を切ってと言うフランシスの願いも空しい。 フランシスを愛しているレジーだが、やはり裏の世界とは手を切れない。 フランシスが願う事は唯一つ、レジーは真面目になって、私と普通に暮らして欲しい 結婚した時に約束したではないか。 ロンは、フランシスに対して、愛憎半ば?面と向って聞くに耐えないことを言う。 この女のせいで兄貴は俺を捨てようとしている。。。。。(最後になって、認めていたと言うんだけど) ロンが無茶をやってレジーを見る目が、なんか切ないような感じを受けたのは私だけだろうか ロンにとっては、レジーとの絆だけが確かなものなのだ。だから切ないのだ。(兄貴を恋人にするわけにはいかないし、そんな事は、はなから考えていないし、レジーに殺される) 大げんかの後で、俺は、こんな見かけだが傷つきやすいのだと言って泣き出したのはロンだ。 レジーが自分を見捨てるなんて考えただけでも泣きたくなるだろう。 レジーはレジーで、フランシスとの約束の事で悩む。 フランシスは、レジーから離れようとする。 とても、とても愛している。と、同時に憎い。 フランシスが切ない。。。。。。 そして、3人に破滅の時がやってくる・・・・・・・・ しかし、しかしだ、惜しむらくは、話の掘り下げが浅い。 レジーはもっと苦悩している筈なのに、それが見えて来ない。あっさり裏社会に戻ってしまう。 せっかく二役を演じているのに、もっと、この兄弟の内面を丁寧に創って欲しかったなあ。。。。。惜しい。
by hanarenge
| 2016-08-12 01:40
| 映画あるいは読書&ドラマ
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