ちょっと 不気味な感じがしないでもない この写真
この向こうは、人の世ならぬ、異形の世界?
三条通を登った所に 建つ 春日大社一の鳥居
昼は、賑やかな場所ですが、今はシンと静まっています。
この鳥居をくぐると、春日大社への表参道です
途中で車道に突き当たり、更に奥へと参道はのびているのです。
大きな木が、左右に立ち、戸惑うくらい真っ暗です
人っ子一人いない。自分の足音がやけに耳につく。
歩き始めてしばらくすると、何とも形容しがたい声が聞こえる・・・・
闇に慣れた目を凝らすと、木立の向こうに、ボーっと影が見える。
そうです ここは奈良公園の一帯、ここで一番自由に闊歩しているのは 鹿です。
煎餅をねだる、昼間の鹿とは全く違う姿です。 ああ、良かった!!
灯りといえば月明かりだけ 人工の夜になれた目にはなおさら暗く見える。
これよりももっと暗く もっと深い闇が広がっていただろう古の奈良に思いを馳せた。
人が闇を恐れたわけが少しだけ、解るような気がした。
チョビッと、怖かった奈良の夜です。