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心の万華鏡  

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遠い記憶

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ケーキはバタークリームのん

チョコレートのかかったんもあった

ドキドキしながらワンホール丸ごと1人で食べた事も有った 小さかったけどね

薔薇の花はとても綺麗で、壊すのが惜しかったから、いつも最後まで残った。

クリームの固まりの花は、甘くて痺れる味だった、実際、ジーンと口に来た。

今でも一年に一回はバタークリームのケーキを食べたい気持ちになる。

クリスマス会で貰った、赤いゼリーのような丸い玉が乗ったショートケーキ。
白いクリームはバタークリーム、スポンジは荒かったけど、とても美味しかった。

みかん色の電灯、丸いちゃぶ台、めったにお目にかかれないケーキが白い箱に入っている。

薄暗い台所の中で白い箱は、王様の様に光っていた。

クリスマスと誕生日だけ我が家にやって来るケーキ。

町のケーキ屋さんに注文しておいて、父が貰いに行ってくれる。

山道を下って、広い道を歩いて、父はケーキを買いに行く。

もうどこまで行っただろう、もう帰りの道を歩いているかしらん。

外で遊んでいても、ケーキが頭の中で大きく膨らんで踊っている。父の帰りが待ち遠しかった。

今、取り寄せたバタークリームケーキを食べても、あの頃の様に美味しいとは感じられない。

何故だろう。。。。。。。???

今のケーキと比べるとバターもスポンジも粗悪な物だとはっきり解るのに。。。。。

それでも、あの頃のバターケーキのあの味には遠く及ばない。

めったに食べられないケーキだったから。
薄暗い茶の間で白い箱が光っていたから。
みかん色の電灯の下で、箱を開けたから。

ケーキは特別だった。特別の日に、特別の気持ちで食べたお菓子だから。

待って待ってやっと口に入るケーキ、美味しくてスプーンがどんどん進んだ。
だけど、一口一口食べる度に小さくなるケーキ、悲しかった。。。。。
それでも、ケーキを食べるスピードは落ちない。。。。笑ってしまう、おかしいなあ。。。。。

貧しい時代とケーキ、茶の間とケーキ、ケーキは私の記憶の中で一つのシーンになった。

あの時代だから、ケーキの味が生きるのだ。今のケーキとは決定的に違うのだ。

来年もバタークリームケーキを食べながら、あのケーキの味を思い出すだろう。
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by hanarenge | 2015-02-16 16:56 | 心模様 | Comments(7)

 心模様の一こまを・・   れんげそう