心の万華鏡  

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2008年 05月 15日

恐ろしい話

怪物がこの世の中を闊歩している 

梁石日(ヤン・ソギル )作の「闇の子供たち」 この恐ろしい内容の本をご存知だろうか

ノンフィクションとは銘打っているが 私は これは 実に恐ろしい真実を凝縮したものであろうと考える

何気なく本屋で手に取り ざっと斜め読みして その深刻な内容に 眉をひそめながらも 購入したこの一冊の文庫

読むのが苦痛で しかし 目を背けられない何かがあり しかも その内容は 人間の持つ
底の知れない暴力性と 残虐な 一面を 読む側の人間にも自覚させられるようなものだ

私は凶暴な怒りに(それは 大部分が 虐げられた幼い子供たちに対する「正義」感から)目も眩みそうになりながら しかし 私の中にもこの恐ろしい大人たちのような暴力性は潜んでいることをも自覚させられ 唖然と し 恐怖感を覚えた

詳しい内容をここで書き連ねても意味が無いのだが・・・・・・・・・・

腎臓移植の話が出てくる 貧しさゆえ腎臓を生活のためにひとつ売り払う話はよく聞くが・・・・・・
そしてそれを禁止する法令が(やっと 出来たとか出来るとか・・・・)

この腎移植はもっと凄い 売春宿に売り払われた 10歳にも満たない子供 

もちろんお姫様のように暮らせるわけでも 買春宿の夫婦が 罪の意識から 可哀相な貧しい女の子を引き取ってせめてもの償いに 学校に通わせ 自立できる道を見つけてやる と言ったものではない
純粋に 商売のため そのためにだけ こうやって売られてきた子供たちは存在する

その子供の中に 複雑な医療検査をパスして もう何日も前から客を取らされることも無く それどころかお菓子を(何とお菓子だ!!)もらって清潔にして遊んでいていいと言ってもらった子がいる
「つらい仕事」をしなくても良いので彼女は無邪気に喜んでいる

ここからそう遠くない白亜の病院では 金持ちの(何処の国かはあえて書きませんが・・もうお分かりでしょう)小学生が腎移植を待っている

もうここから書く必要も無いだろう 彼女の体の中で利用できるものはすべて利用され 明日になれば誰も彼女を思い出す者も無い

悪魔のような!!!なんて恐ろしい!!人間のすることではない!!

でもね もしも 自分の愛する者が 自分の命よりも大事な者が 最後の手段として移植を必要としていて しかも 順番を待っていられるほど安定していない
その時耳元でこっそりとそれは非合法で しかし 3000万円で片がつくと聞かされたら
幸運なことに3000万円は手元にある・・・・・・・・・・
犠牲となる子供のことは誰も教えてはくれない いや そこだけすっぱりと抜け落ちている
その時 お前の代わりに見も知らない誰かが犠牲になるんだから お前 辛いけれどどうかあきらめておくれと 私に 言えるだろうか・・・・・・・・この 私に・・・・・・・・・言わなくてはいけないのはわかっている・・・・・・
しかし 言えるだろうか   この私に・・・・・・怪物は私の心の中にもいるかもしれない

恐ろしい話である 怪物はこの世を闊歩している

闇の子供さわりの部分です
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by hanarenge | 2008-05-15 14:07 | 心模様


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