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心の万華鏡  

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2007年 04月 01日

祇園の春

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                    白川通り 舞妓はんの花簪はほんのり桜色

先斗町の細い路地(ろーじ)を、きりっとした女の人が、かわいらしいお譲ちゃんの手を引いて歩いていました。
ほんの少し、薄い、黄色味がかった、白い着物に黒い帯をきりりと〆て、その女(ひと)は、観光客の雑踏を抜けてすいすいと、泳ぐように歩いていました。
そこだけ、静かな空気が流れているような・・・・・
「こんにちは」と、あちらこちらから、声がかかり、そのたびに、白い横顔を俯けて、濃い睫毛を伏せて、その女(ひと)は同じように「こんにちは」と挨拶を交わしていました。

祇園の白川通りでは、舞妓はんの撮影会が、行われていて、たくさんの人がカメラを構えていました。

─── きっと撮れないなあと思っていたら、用心棒が上手く開いている場所を見つけてくれて、一枚だけシャッターを押しました。なんと嬉しい事に、ちゃんと舞妓はんが写っていました。
かわいらしくにっこりと笑った舞妓はんは二人です。
辰己大明神の前で、藤色と薄い青色の着物をそれぞれ着て、着物の模様はそれぞれ桜を模してありました。
でも、肖像権があるらしいので、舞妓はんの正面の写真は残念ですが載せられません。

お茶屋さんの前で、やはり美しく着物を着た女の人が二人、立っていらっしゃいました。
そのうちのお一人、年配の方、とても魅力的でした。
光沢のある灰色の生地に、薄い、桜の花びらが一面に散った模様の着物を、粋に着こなして、少し下目に帯を〆て、肩から足元まで流れるような着こなしで、見とれてしまいました。
お茶屋の女将さんだなあと・・・、この方も、舞妓はんから始められたのだろうなあと・・・・
祇園の桜を、長いこと、見てお出でなのだろうなあと・・・そんな事を思いました。

祇園の春_d0027244_23231177.jpg

舞妓はんの後姿、女将さんと並んでいます。髪型は、「割れしのぶ」でしょうか・・・・
辰巳大明神の前の、舞妓はんとは違います。朋輩の撮影会が終わるのを待っているのでしょうか。

可愛らしい舞妓はんと、きりりとした、美しい女(ひと)を見て、はんなりとした、都の春の美しさを思った私です。

祇園の春_d0027244_2328761.jpg

だらりの帯も、華やかに、祇園は春の盛りです。

文章を少しだけ追記と訂正しました   2007 4/2

by hanarenge | 2007-04-01 23:11 | 京都


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