2007年 01月 15日

渋くてシックで、荒っぽい映画です

この前から観たいと思っていた「あるいは裏切りと言う名の犬」を、観てきました。

粗筋です。

いきなりすごい展開から始まって、目を離すと話の展開が分からなくなりそうです。
マシンガンで現金輸送車を襲うシーンは、弾丸の音がすごくて、座席に座っていても痛い!と思ってしまいました。

主人公のレオは、じんわりと沁みてくる良い男です。どんどん、素敵に見えてきます。
古いタイプの警官で、かなり荒っぽいことも平気でやりますが、彼のいる「36」の部下達は彼を慕い、彼を中心に着々と犯人に迫って行きます。

ドニはそんな彼を、ねたましく思っています。どうみたって、レオの方が警察内でも人気があるのですから。

9件の事件を起こしているこの、犯罪集団を、周到な準備をして、捜査し、レオは部下達を率いて、逮捕に向かいます。しかし、ドニも割り込んできます。

そして、ドニのとった行動が元で、レオの仲間が撃ち殺されてしまいます。

ドニは内務調査を受ける事になりますが、自分の野望の為に(レオを出し抜いて、長官になるという望み)ある事件(レオが全く予想もしなかった、しかし、重大な犯罪に利用された事件)を嗅ぎ付け、レオを追い落とし、まんまと長官に納まってしまいます。

レオは包み隠さない真実を言えば無罪です、が、しかし、レオはある男を庇うために、真実を言いません。その男は犯罪者です、しかし、レオは信義から、彼を庇うのです。そこが、レオのレオたる所です。
妻も失い、警官の誇りも失い、犯罪者として、7年の刑に服する事になってしまったレオ。

妻は犯罪者を追い詰めて逮捕するという殺伐とした警官の職務の中にあって、唯一、レオの暖かい居場所なのです。

独房で泣くレオの声は、暗い、パリの空に消えていきます。

レオとドニの過去は描かれません。しかし、ドニは今でもレオに対してある屈曲した気持ちを抱き、レオを憎んでいるようです。

渋い映画です。シックで、心が痛い映画です。
フランス映画、堪能しました。

ちなみにレオ役のダニエル・オートゥイユ
こちらはドニ役のジェラール・ドパルデュー映画とは違ってすごくキュートな感じで、またまた素敵と思ってしまいました。
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by hanarenge | 2007-01-15 00:11 | 映画あるいは読書&ドラマ | Comments(0)
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