2017年 03月 02日

清盛の夢

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曇っていました それも霞がかかったようなぼんやりとした曇

写真は捨てちゃいたいような出来具合 ま、仕方ないね とりあえずこれで記事




波の音が聞こえますか 風はどうでしょう

あなたが建てたこの御殿

海の上に浮かぶ 丹色の建物

信仰厚いあなたはここにある厳島神社を壮麗な御殿のように大修理しました

古へと去ってしまったあなたの時代 あなたが生きた時代

海に向かって風を感じ 波の音を聞き 潮の香りを嗅ぎ
あなたのいた時代を思いました
できることならあなたと同じ匂い 風 音を感じたいと思いながら

安芸の守就任時にあなたはお告げを聞かれたとか 

あなたのご一族の物語にはそうあります

あなたの夢はあなたの思いは叶いましたでしょうか

あなたが一代で成し遂げた平家の時代は
あなた亡き後 綻びが目立ち始め
あなたのご一族は源氏に追われ 
とうとう築地が溢れるように崩壊してしまいましたね

平家と源氏の双合戦が行われたのは壇ノ浦
もう少し西の方でございます

海を愛し 貿易を試みられたあなたの夢が海に潰えようとは
誰が思いましたでしょうか

あなたのご一族の物語 平家物語ですが
物語の序章は特に有名ですよ

私なども学校で覚えさせられました

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ 人へに風の前の塵に同じ

遠くの異朝をとぶらえば 秦の趙高 漢の王莽、梁の朱忌、唐の禄山
これらは皆 旧主先皇の政にも従はず
天下の乱れんこと悟らずして 
民間の愁ふるところををしら雑しかば 
久しからずして芒じにし者どもなり

近く本朝をうかがふに 承平の将門 天慶の純友 康和の義親 平治の信頼 
これらはおごれる心もたけきことも 
皆とりどりにこそありしかども

間近くは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま
伝へ承るこそ、心も詞も及ばれね

と このように伝わっております

あなたは怒っておいででしょうか

それともこの世は幻 仮の住まいと笑っておいででしょうか

あなたが生きた時代に私もいたなら あなたのことも少しは解ると思いますが

今となっては勝利した源氏一門の思いのまま

あなたのことは悪し様に言われたのでしょうか

その源氏も北条になり また北条も滅びました

それからも王朝が立っては滅び 滅んでは起こり
とうとう今に至っております

あなたが見たであろうこの光景を目のまえにすると
どうしてもあなたを思わずにいられないのです

バカなことを申しました それでは失礼いたします

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by hanarenge | 2017-03-02 19:09 | 小さな旅の思い出 | Comments(2)
Commented by 高兄 at 2017-03-02 20:12 x
れんげそうさま、こんにちは

すっかり、春らしい暖かさに

心も、少し、軽くなってきた気分です^^

平家物語の一節

あまりにも、有名ですが

これを習う、小中学生の頃には

少し、意味合いが、難解と云うか

しかし、人間、人生を重ねてくると

この意味合いが、しみじみと

自分の、心に、響く瞬間もあるものなのですねぇ^^
Commented by hanarenge at 2017-03-02 21:49
高兄さま こんばんは

今日は少し雨が降りました、高兄さまの方はいかがでしたか

もう直ぐ春ですねえ、京都が一段と賑わう季節となってまいりますね

高兄さまの『都の春』を今年も拝見できますね

私の楽しみですの^^

平家物語の序章は 美しいですね

この流れるような文章 隙も無駄もなく、それでいて一種凄みを感じさせられます。

高兄さまのおっしゃるように、これを習う頃は意味がわかりにくく、ただ音楽のようにショギョームジョーのなんて棒読みで言っていました ^^

今はしみじみとですよね 本当に真理をついていると

そして改めてこの名文に深く感動いたします
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