ブログトップ

心の万華鏡  

広島

一泊二日の一人旅だった

広島への旅 強烈な印象を残し 今も私の心を離れない思いを、消えてしまわないうちにここに残そうと思う

読むと不快になる表現が含まれています 嫌な方は記事を読まないでください

d0027244_21360405.jpg
醜い建物だ 醜悪な姿をさらして建っている 近づくほどにその異様な姿はますます醜く迫る

こんな醜いものがこの世にあろうか

1945年 8月 6日

その日も暑くなりそうな朝だった

いや 太陽はもうぐんぐんと登り 青空の下で人々は1日の活動についたところだったろう

空襲警報は7時31分に解除されていたから やれやれと思った人も多かったと思う

銀翼を輝かせてエノラ・ゲイが広島上空に入ってきた

しかしその腹には 悪魔の申し子を抱いていたのだ

あの朝 8時16分 リトル・ボーイは広島の上空に放り出された

まるで産み落とされるかのように

それは 熱線と炎と暗黒と 熱風と放射能を広島にぶちまけたのだ

美しい夏の朝は 一瞬 目もくらむような光に包まれ そのあとは熱と風が猛烈な勢いでやってきたのだ

ドームが醜いのは 広島のせいではない

広島の人のせいではない

ドームが醜いのは 原子爆弾が人類史上初めて 人間に向けられたからだ  

明確な殺意を持って広島の上空に放り出したからだ

何もかもが失われた 何もかもが吹き飛ばされた 焼き尽くされ 叩き潰され 恐ろしい風が火を伴ってやってきた

黒い雨が降った 空は黒く 街も暗く 濁った空気の中で焼けただれた人々が呆然と歩いている

ドームは一瞬で 美しかった姿を失った

頭を砕かれ 内臓をぶちまけ  首ももげ 手足が吹っ飛んだのだ

私はドームの周りをゆっくり一周した

あれから72年が経とうとしている

それでも あの 原子爆弾の威力がそこここに見て取れる

ゆっくりとドームを回りながら
 
あの惨状の中で死んだ人々 
泣きながら逃げ惑った人々 
体の皮がむけた人たち 
水を飲みたがった人たち 
身体中から出血しながら死んだ人たち 
燃え盛る家の下で生きながら焼かれた人たち

そんな光景をできうる限りの想像力を働かせ頭に描いた 

涙は後から後から吹き出てきた

ドームをこんなにしたのは広島ではない 

広島の人ではない

原子爆弾を落とした国がしたのだ

また広島へ来たいと思った

広島へ来て この建物と向き合いたいと思った





[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by hanarenge | 2017-02-28 22:19 | 心模様 | Comments(0)

 心模様の一こまを・・   れんげそう