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心の万華鏡  

huluで

hulu(フールー)は動画配信サービスです 
ちなみにフールーは中国語(北京官話)で、大事な物を入れる容れ物である「ひょうたん」を意味するとwikipediaにはある。面白いねえ。

そのhuluで観たのは これです。
d0027244_2202755.jpg


松本刑務所内にある松本中学桐分校を舞台にした話です。
「桐分校は日本で唯一の,また世界的にも例のない刑務所内の公立中学校です。桐分校のような学校は,この松本市にしかありません。全国の受刑者の中から,義務教育を修了していない人で,勉学の希望の強い人が選ばれて来ます 桐分校より引用」

wikipedia 塀の中の中学校


一人の若い先生がこの分校に赴任して来る。
今まで少年院で教えていたのだが、こちらに転任になったのだ。
生徒は、5人、それぞれ殺人、放火、詐欺、傷害事件(殺人未遂)などの重犯罪者ばかり。
それも75才から22才までと言う幅広い年齢層だ。
彼らの服役している刑務所は日本各地で、そこから抜擢されてここで勉強する事になったのである。
(修業意欲が強いと認められたのである、しかし中には作業が嫌で桐分校入学を希望した奴もいる)

生徒たちは中学もまともに卒業出来ず、読み書きや暗算も出来ない。
生きる上で必要な事を欠いているのだ。
学歴がないと、まともに就職もできない。就職出来ないから、生活の基盤を築けない。
真面目に暮らそうとは思ってはいても、ついつい流されてしまう。
そして落ちていく。螺旋階段を下る様に。

赴任してきた彼は言う。
犯罪者にここまでしてやらなければいけないのか。公費で教科書を揃えて、教育もつけてやる。。
先輩教官の罪を憎んで人を憎まずだの言葉にも何か納得出来ない自分が居るのだ
だから言うのだ。罪も人も憎むと。

人を憎まずにいられたらどんなに良いだろうか。

理不尽な事件が我が身に降り掛かれば、私も、きっと罪も人も憎んでしまうだろうと思った。

あらすじは省くが、私は初めはいかにも感動の押し売りの嫌らしいドラマではないかと先入感を持っていた。
所が観始めると、中々面白い、いや笑える。
おもろうて、やがて悲しき。。。。。いや淋しきか。。。。

泣かされてたまるかと思っていたけれど、(5人いた内の1人は結局落ちこぼれてしまう)
4人はめでたく無事に(ややこしい事件を起こさずに)卒業式を迎えるのだ。
その場面で鼻の奥がツンツンと痛くなり、目の奥が熱くなり、PCの画面が滲んでしまった。

落ちこぼれた1人は学業が好きと言う事ではなく、作業をサボりたいから入学したのだ。
その彼は、自分の望み通り退学していくのだが、岡山刑務所からの迎えの車に乗せられる時、おおきに、真人間になれるように頑張りますと言って退校していった。

残る4人も、桜の花の下で、ブラインドを下ろした教室の窓から見送る先生に感謝と更正の念を述べて、それぞれの刑務所に戻っていく。

ここでは、先生は顔を出してはいない。普通の学校ではないのだ。

だが生徒たちは窓の向こうに先生たちがいる事を知っているし、先生たちも生徒たちの気持ちを知っている。
もう二度と合う事はないのだが、それだけにいっそう更正を願う気持ちは強い。
生徒が大切にしっかりと握りしめてるのは、黒い筒だ。彼らの中学卒業証書が入っているのだ。
落ちこぼれて、社会の下層で生きて来た彼らが、初めてしっかりと自分の意志で成し遂げた勉強の1年の証し。

私は、渡辺謙は好きな俳優ではないが、彼はやはり上手いなあと改めて思った。
大滝秀治もそうだ、昔は憎たらしい悪役ばかりだったけれど、飄々とした彼の演技は見応えが有る。

面白いと思った一作だ。
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by hanarenge | 2014-03-31 20:59 | 映画あるいは読書&ドラマ | Comments(0)

 心模様の一こまを・・   れんげそう