人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心の万華鏡  

hanarenge.exblog.jp
ブログトップ
2014年 02月 01日

智積院

1/27 AM8:55 京都は曇っていた。空気が冷たい。

七条通りを東に行くと突き当たるのは智積院
智積院_d0027244_1939941.jpg

智積院_d0027244_2055910.jpg


ここに桃山時代全盛を誇った狩野派に、対抗した「長谷川等伯」の障壁画がある。
智積院_d0027244_1953392.gif

           ↑拝観チケットのスキャンです。
この見事な障壁画はかつては、大書院の壁を飾っていたが、現在はこの様にレプリカが置かれている。
智積院_d0027244_19592373.jpg


上記リンクにこの長谷川一門の障壁画の写真と詳しい解説が載っています。是非お読み下さいな。

本物の障壁画の収められている建物は、幸運にも私一人の貸し切りでした。
静かに心行くまで鑑賞出来た事はとても嬉しい事だった。
桜も松も、秋の草花も、桃山時代に等伯や弟子たちが観て感じて描いた物なのだ。
都に咲いていたものなのだ。400年以上の年月を経て尚その美しさ、力強さは圧倒的な存在感で迫って来る。

利休好みの庭は生憎と池の水を抜いて修復中。
智積院_d0027244_21551730.jpg

小堀遠州の手による庭は、山は「廬山」池は「長江」との事。
尚、その昔、大書院は本当に池の上に建てられていたのだそうだ。
池であった所には白砂を敷き詰めて、枯山水の様に石を模しているが、浮き橋なども見られ池であった当時を偲ぶ造りとなっている。

冬の光はどことなく春の兆しを含んでいる。
智積院_d0027244_23565358.jpg

智積院_d0027244_0205943.jpg

萩 菊 楓 秋模様の金泥の襖に映える光。
智積院_d0027244_23574762.jpg

上段の間の灯りと障子
智積院_d0027244_015146.jpg

中の庭 
智積院_d0027244_015859.jpg

光が踊る
智積院_d0027244_034710.jpg

AM10:15 こんな子が迎えてくれるよ
智積院_d0027244_0265843.jpg

磨き上がられた廊下 水の様に見える木の節のあと
智積院_d0027244_019446.jpg

梵鐘に刻まれた南無大師遍照金剛 ここは真言宗の寺なのだ
智積院_d0027244_020571.jpg

砂の庭 ここはかつて池だったのだろうか・・・・
智積院_d0027244_0231258.jpg

智積院_d0027244_0235843.jpg

智積院_d0027244_0251115.jpg

石に刻まれた仙人?↑撮影中は気づかず、PCに取り込んでから気がついた。
行かれたら探してみて下さい。
智積院の紋様は桔梗です。

智積院_d0027244_029898.jpg


正面玄関 使者の間には 布袋唐子嬉戯の図(ほていからこぎぎ) 月樵道人 作 
智積院_d0027244_031293.jpg

↑ここは他の部屋の様に撮影禁止の札は有りません。
迷いました、撮って良いのかどうか。。。。聞いてみようにもどなたもお出でではない。。。。
結果・・・・・撮らせて頂きました。
京都洋画の開祖である田村宗立(そうりゅう)(1846~1918)には、真言密教の画僧として雅号「月樵」で描いた洒脱な仏画の数々がある。 田村宗立より抜粋
平成7年落慶の大講堂 五色の幕が風に揺らぐ
智積院_d0027244_029328.jpg

この右側の不二の間には田淵俊夫画伯の襖絵があります。朝陽 夕陽 春の桜 夏など、素晴らしい絵です。
色を見ます。風を見ます。月の光も冷たい空気も感じます。簡素にして華やか。
何度でも観たい襖絵です。
長々とご覧頂き感謝致します。

by hanarenge | 2014-02-01 01:42 | 京都


<< 智積院からひつじカフェ      はんなり >>