人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心の万華鏡  

hanarenge.exblog.jp
ブログトップ
2013年 04月 06日

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3

嵐だ、強風と大雨だとニュースは言っています、皆様の所は大事ないでしょうか。
こちらは、風も雨も大した事もなく暮れようとしています、桜どないかなあ・・・・・

禰宜道(上、中、下と有ると記憶しています)を通って神苑まで行きます。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17325682.jpg

中の禰宜道はこんな道

春日山原生林の麓には、春日大社禰宜(神官)の方々が、高畑の社家町から春日大社まで通った道が残っています。
それを禰宜道と言います。

上の禰宜道は私はまだ通った事がないのですけど。
下の禰宜道はささやきの小径という方が通りが良いかしら、志賀直哉の寓居跡もここに有ります。
私は何故かここもあまり通らないと言うか.入る所を見過ごしてしまっています><

さて、この中の禰宜道、良い道ですよ、原生林の中を通っています、時期には藤の花も咲きます。

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17355114.jpg

根っこが凄いでしょう?山に入りたいけれど、ここは神域、踏み込んではならぬのです。

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17371910.jpg

パッチワークみたい、ミッフィーちゃん?そう見えない??苔だね。

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17385161.jpg

生命力を感じる力強い木。
朽ちた木は次世代の木の揺りかごになるのよ。

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17404176.jpg

これは馬酔木、春日大社には藤と馬酔木が多いのよ。花をいっぱい付けている。
禰宜道には馬酔木がいっぱい咲いていたわ

馬酔木(あしび)なす 栄えし君が 掘りし井の 石井の水は 飲めど飽かねかも
この歌はね、万葉集にあるらしいの。
目で感じる万葉世界ここに載っています。

馬酔木はねこんな可愛らしい白い花。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17485342.jpg

でも、したから見るとちょっと恐いし、煩そう^^。。。。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_174936100.jpg


今回、圧倒されたのはこの大木、杉だと思ったけど違ったかしら?
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17502528.jpg

禰宜道の、すぐ、ねきに有るから、ちょっとだけ入ってみたの。(神様ごめんなさい)。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17532922.jpg

巨人よ。見上げるとうめき声まで聞こえそう。
そして巨人の【突き出た腕】には、新しい命が芽生えていたわ。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17553490.jpg

こうして原生林は命をつないで、世代交代して来たのよ。木は大いなる生き物ね。
しばらく一人で歩くと、やがて参道に出るの。

椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_17584635.jpg

鹿苑に向かう道が、春日大社表参道にあります。ご夫婦と鹿、お二人いい感じね。

私が禰宜道を好きなのは、春日大社の原生林の中を通る古い道だからです。
ずっと昔より、この道は禰宜さんたちが通った道、やがて踏み固められて原生林の中を白い道となって伸びて行ったのでしょう。
時代は下り、深い森は開発の波に圧され、きっとずっとずっと狭くなったでしょう。
でも、この道を歩く時、私は森の息吹を感じます、幾千年も繰り返されて来た当たり前の命の再生を感じます。
私はこの道が好きです。



奈良の氷室神社の枝垂れ桜、神苑に行った後で立ち寄りました。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_18103528.jpg

この枝垂れ桜、私はいつも時期を外していたのだけど、今年見る事ができたの。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_18115194.jpg

優しい花びらでしょう?
狛犬さんもニカニカよ。
椿を求めて/白毫寺から神苑まで 3_d0027244_18151141.jpg


写真は全て3月22日撮影です。

by hanarenge | 2013-04-06 18:15 | 奈良


<< 椿を求めて/白毫寺から神苑まで 4      椿を求めて/白毫寺から神苑まで 2 >>