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心の万華鏡  

幸福橋

幸福橋は小さな橋だ

その下を流れる川も小さな川である 昔は土手ででもあったのだろうが 今はコンクリートで固められたお馴染みの川の光景である

幸福橋から下を覗くと 都会の川にしては 意外なほど澄んだ水がさらさらと流れている

そして 川の一段上の土手と言うか岸と言うか 狭い空間には 一面の朝顔が咲いているのだ

11月も終わろうとしているのに 朝顔は 赤 青 紫と 色とりどり 宝石のように咲いている
朝顔の葉は美しい緑色で  花の周りを額縁のように取り囲んでいる

幸福橋を渡ったところには 昔ながらの長屋のような住宅が並んでいる

どの窓もどの玄関も 同じ造りで仲良く繋がっている

左側から右側まで 一軒の空き家もない 小さな子供の服が干してあるかと思えば 隣の物干し場には大人のものばかり干してある

長屋の前には 広すぎもせず 狭すぎる事もない ちょうど良い加減の 美しいタイル模様の道が公園のほうに向かって伸びている

そして川のほうには 長屋の人々が植えたであろう様々な花が 鉢や プランターあるいはポリの大きなバケツに入って並べてある

東側に面しているので 幸福橋の下の朝顔も 長屋の窓も 植えられた花々も キラキラ キラキラと輝いている

公園の銀杏は もうすっかり色づいて 風が吹くと黄色い松明のように揺れている

幸福橋を渡って歩く私の背中が温かい  幸福橋は丁寧な暮らしをしている人たちが住んでいる場所なのだ

**********私が最近ちょっと遠回りの散歩を楽しむようになって 見つけた大好きな場所です*******
           (カメラを持って行ってなかったので写真はありません 残念です)
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Commented by yoas23 at 2009-11-27 02:35
何かの小説の一節かと思いました。
たいした表現力ですね。
私は初期の井上文学が好きでたくさん読みましたが、
情景を著す文調が当に目の前にあるようなそんな気がします。
蓮華草さんの文も同じように脳裏に浮かびますね。
私もちょっと練習しなければ・・・

こうした場所は写真が無いのがかえって良いかも知れませんよ。
想像の世界でそれぞれに思い描く方が心に残ると思います。
Commented by hanarenge at 2009-11-27 12:23
♪ yoasa23さん
そんなふうに仰って頂けて、光栄です とっても。
昨日遠回りの散歩に行って、歩いているときに、考えました^^
私は「氷壁」くらいしか読んでいないのですが 「天平の甍」もそうなんですよね。読まなくては!
情景と言えば、徳沢から横尾の谷を抜けていく樹林地帯の描写に憧れ
友人と「魚津さんの歩いた道を」と、称して、梓川の右側を屏風岩まで歩いたのが、大事な思い出です。

幸福橋、yoasaさんにはどのように浮かぶでしょうか・・・・
仰るように、確かに。写真が無いほうがいいですね。
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by hanarenge | 2009-11-26 23:43 | 心模様 | Comments(2)

 心模様の一こまを・・   れんげそう