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心の万華鏡  

あの カモ君は

以前 小さい童話で書いた 冷たい雨の降る朝に のカモ君

このカモとアヒルの事を私に教えてくれた方から あのカモが池からいなくなったと聞いた

どこを探してもいない 気になり 何回も見に行ったり 通るたびに覗くのだけれどもいないと

あのカモ君  ずっと気にかけて 毎日のように様子を見に行く人たちが実はとても多かったと言うことだ

それはアヒルとカモの二羽連れの頃からである  

もうかなりの歳のはずである カモの年齢はどのようにして数えるのだろうか

去年の冬 この小さな池にも渡りの鴨たちが例年のようにやってきた

カモ君は 相も変わらず その渡りの鴨たちから つかず離れず かといって特に自分から寄って行くわけでもなく 池の端っこの 自分のいつもの場所にぽつねんと浮かんでいた 飄々としていたと言ってもいいかな

そして  鴨達がいっせいに飛び立ったあの日 あのカモ君もいなくなってしまった

私は あのカモが 大空を  日の光を受けて 翼をきらめかせ 風に乗り 羽ばたいていく姿を想像してみた

たとえ 目的の地にはたどり着けずとも たとえ 一羽きり どこか 山か 野か 命果てるとも あの狭い池で
一生を終えるよりも 本望だったはずだと思いたい

カモ君が 自分の意思で 池を去り 私の行ったこともない 遠い国を目指したと思いたい
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by hanarenge | 2009-10-05 14:41 | 心模様

 心模様の一こまを・・   れんげそう